今に蘇る昔の手仕事  永松朝子
■江戸時代、北前舟が運んだ木綿布は、東北の人々の憧れでした。たとえボロになっても温かい南方の綿布は、それまで地元の草や木の繊維を績んで作った、いわゆる麻地の衣服で厳寒の冬をすごさなければならなかった人々にとって、どんなにかふんわりと体を、心を温めた事でしょう。刺子で補強し、繕ぎを当て弱った布は裂織りにと、布の生命の終わるまで大切に使われた布の、昔の人の手のあとをそのまま活かして、永松さんはいうなれば昔の人との合作ともいえる作品を作ります。背負い籠は、ほどいて小さく編み直しました。使い込まれたぶどうのつるや桜の皮は、年月の重みを感じさせて本当に美しい。松永さんの作品の中に美しく蘇った昔の人の手のあとが、ふと遠い記憶の闇の中にポッカリと一つの情景を思いおこさせてくれました。白熱灯の光の輪の中、古いセーターを編み直す母と、その側で、ほどいた毛糸の癖をやかんの湯気で直している子供の頃の私・・・。貧しいことは美しい・・・とまでは言わないけれど、こんな記憶を持つ私たち世代はもしかしたら幸せなのかもと思いました。      (繭)
■森町問詰812
090-7308-6362
■クリック→地図
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by ddchair | 2006-09-05 22:43 | 6 永松朝子
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